ジャーナリスト/コミュニティ・プロデューサー
木村麻紀 公式ウェブサイト

オンライン募金で思いを託す

 世界各地で機動的な緊急支援を行う国際支援団体として知られるピースウィンズ・ジャパン(PWJ)から届くメールマガジンに、PWJがモンゴルで行っているホッタイルと呼ばれる子どもの保護施設での支援事業が、味の素グループの「あしたのもとクリック募金」の対象の1つに選ばれたというお知らせが掲載されていたのでやってみた。このクリック募金、NPOなどへの寄付を募る手段としてなかなか面白い。
 仕組みは至って簡単。サイト上で支援したい事業を選んでクリックすると、1クリックごとに1円を味の素グループが寄付するというもの。クリックする人には一切お金がかからない。あまりに大量のクリックが寄せられるのは、同社にとっては痛しかゆしかもしれないけれども、企業の社会的責任(CSR)が重視される中にあっては、同社にとってもこれは格好の社会貢献としての手段になる。1クリック募金は、CSRを推進したい企業と資金調達手段を多様化させたいNPO双方のニーズに応えられるものだ。そして、私のようにクリックした人も「地球環境を良くしたい」「貧困をなくしたい」といった思いを託すことができる。 
 思いを託すと言えば、1クリック募金のように間接的な方法ではなく、自分のお金を使って直接寄付することだって、もちろん考えたい。昨年10月に起きた新潟県中越地震の際、ニューヨークに研究留学中だった私は、日本全国の様々なNPOに寄付できるインターネット募金サイトの Gamba NPO.netを通じて、被災地で活動する様々な分野のNPOを支援する新潟NPO協会にわずかばかりの金額を寄付させていただいた。現地で必要とされる物資を送ったり、現地でボランティアをすることが気軽にできる状態になくても、インターネットによるこうした形式であれば、世界中どこからでも思いを託すことができてとても便利だ。