次の約束の場所へ

次の約束の場所へ

次の約束の場所へ

ミュンヘンに住んで足掛け3年。ドイツの他の場所に住んだことないので何とも言えませんが、私はミュンヘン、そしてバイエルンが結構気に入ってます。それは、これまた私の愛する沖縄にとっても良く似ているから。例えば、
とにかく飲む!
もちろんビールですよ。ドイツ全国では0.3リットルのグラスが一般的ですが、バイエルンでは0.5リットルからが基本。油断していると、マースと呼ばれる1リットルジョッキが有無を言わさず出てくることも。沖縄の泡盛状態です。
ガンガン豚肉を食う!
明けても暮れても豚のステーキ(Schweinebraten)と丸焼き(Schweinehaxe)。豚肉が食の主役であるというのも、沖縄と同じです。でも違うのは、ドイツ人は野菜を食べない(ゴーヤーなんか食べさせたら、卒倒しちゃうでしょうね)。付け合わせのジャガイモは、個人的には野菜とは呼ばせない!
歌って踊れば「ナンクルナイサー」(何とかなるさ)!
皆さん芸達者です。オクトーバーフェストでの地元ブラスバンドの大行進を持ち出すまでもなく、何らかの楽器が弾ける人が多い。みんなで歌って踊れば、ビールのピッチも上がろうというものです。
信心深い
バイエルンは伝統的なカトリック色の強い土地。一方、沖縄には土着信仰が今でも息づいています。ゆえに、バイエルンにも沖縄にも昔の信仰風習を反映したいわゆる”奇祭”の多いこと多いこと。お祭りのあるところに共同体あり、というわけで他の地域に比べると共同体意識が強いと言われるのも、両者に共通するところです。
外国語のような方言
うちなーぐち(沖縄方言)ってもはや外国語ですよね。ミュンヘンを含むバイエルンで話されている方言バイエリッシュも、はっきり言ってやドイツ語ではありません。挨拶はGuten TagではなくGruess Gott!バイエルンを一歩出ると、ドイツ国内でも挨拶を変えなければならないので緊張します。でも、こんなの序の口。ビアガーデンで酔っぱらいのおやじに話しかけられた日には、もう大変です。彼らはほとんどバイエリッシュしか話せないので、残念ながら笑っているしかありません。
行く前には想像すらしてませんでしたが、沖縄とバイエルンにはこんなに共通点があるんですよ。自分の肌合いに合った土地に来るというのも、何かに導かれているのでしょうか。家族の留学という偶然ではありましたが、ミュンヘンは私にとっても来るべくして来た場所だったように思います。
さて、私こと足掛け3年の海外生活を終えて今週末に帰国することになりました。3年ぶりの日本での生活。適応できるか大いに不安ですが、次のミッションにチャレンジしているうちに慣れてくることでしょう。「えっ、何にチャレンジ?」―。まあ、これから追々お話していきます。という訳で、これからもどうぞよろしくお願いします。
Auf Wiedersehen, Muenchen (さようなら、ミュンヘン) !
muenchen

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