ジャーナリスト/コミュニティ・プロデューサー
木村麻紀 公式ウェブサイト

寄付先選び、3つのモノサシ

東日本大震災から1カ月半。マスコミでは復興に向かっているといったトーンの報道が多くなってきましたが、被災地に赴いた人たちの間では「まだまだ非常時」との声が大半です。復興支援は間違いなく長丁場になりますから、寄付も長期で臨みたいもの。
とはいえ、膨大な数の寄付先やNPOを前に「一体どこに寄付すれば良いのか」と迷ってしまいがち。そこで私は、3つの判断基準(モノサシ)で寄付先を選んでみました。
1、義援金か支援金か?
よく聞く日本赤十字社と中央募金会(赤い羽根)への寄付は、「義援金」として被災者の皆さんに均等に分配される原資になります。知名度や窓口の広さなどで寄付しやすいかもしれません。反面、被害の全容を把握してから配分されるため、「今すぐ何かに役立てて欲しい」と願う寄付者の思いに必ずしも沿っていません。今回の大震災でも、発生から1カ月余で1600億円余集まったにもかかわらず、義援金の配分が始まったのは発生後1カ月以上経った段階からでした。
「自分の寄付金を一刻も早く何かに役立てて欲しい」と思う人は、まずは被災地に実際に入って復興支援活動を展開しているNGO/NPOに「支援金」として直接寄付してみませんか。もちろん、余裕のある方は義援金とのセットも良いと思います。
2、支援金はその道のプロへ
支援活動の血液となる支援金は、日々変化する現地のニーズに対応しながら活動するNPOにとっては何より有難いもの。私は今回、小さい子どもを抱えて被災地入りしてのお手伝いができない自分に代わってやって欲しい「緊急災害復興」と「被災した子どもたちのケア」という活動を展開する2つのNPOに寄付しました。
▼緊急災害支援 Civic Force(シビックフォース)
http://civic-force.org/about/greeting/index.html
▼被災地での「こどもひろば」運営 Save the Children (セーブザチルドレン)
http://www.savechildren.or.jp/top/jpn/
いずれも、それぞれの分野で実績のある団体で(寄付金控除あり)、現在も被災地で活動を展開しています。自分が託したい活動について、実績あるプロを探して直接寄付してみてはいかがでしょうか。
もし探しきれないようでしたら、現地で多様な活動を展開する複数のNPOに支援金を配分してくれる、基金スタイルの寄付スキームを運営している団体を通じて寄付するという手もあります。
▼日本財団canpan ROADプロジェクト
http://canpan.info/open/news/0000006465/news_detail.html
→支援金は、主に現地のNPOや社会福祉法人等に配分されます(寄付金控除あり)。
▼国際協力NGOセンター(JANIC)東北関東大震災緊急支援まとめて募金
http://www.janic.org/bokin/matomete/matomete14.php
→支援金は現地のNPOだけでなく、被災地入りしている国際支援NGO各団体にも配分されます。
▼think the earth 東北関東大震災基金
http://www.thinktheearth.net/jp/info/2011/03/-think-the-earth.html
→「子ども」「医療」「食料」など、長期的な復興支援で求められる多彩なテーマで現地で活動するNGOに配分されます。
3、支援金はより困難な人たちのために
被災された方々は、等しくつらく苦しい毎日を過ごされていることでしょう。中でも両親、あるいは片親を亡くしながらこれからの長い人生を歩んでいかなければならない子どもたちの困難を思うと、この子たちにはとりわけ継続的なサポートが必要ではないかと考えました。私に何ができるだろうかー。まずは、将来の学びの機会をあきらることのないよう、あしなが育英会に寄付させていただきました。
あしなが育英会 
http://www.ashinaga.org/support/index.html#kifu
被災された方々の中でも、より困難な状況に置かれているであろう人たちに思いを馳せた形の寄付も、とても大切ではないかと思います。
寄付先選びの3つモノサシ。よろしければ、皆さんの寄付先選びの際にも参考にしてみて下さい。