日本の家族農業が生き残ること、それが世界へのプレゼント

日本の家族農業が生き残ること、それが世界へのプレゼント

日本の家族農業が生き残ること、それが世界へのプレゼント

この時期の日本の風物詩と言えば、田植え。今年は残念ながら機会が合わずに行けなかったので、その代わりと言っては何ですが、先日Green TV Japanとして初の配給映画「たうえうた」の上映会に行って来ました。名古屋近郊に広がる田園地帯の田んぼの営みを通じて、四季折々の生き物とその繋がりがもたらす恵みの有難さが淡々とつづられた、心地よい作品です。
映画「たうえうた」
上映後は、監督の水澄げんごろうさんとGTVJの水野雅弘さん、そして主演の農業・野田幸子さんによるトークショー。折しも今年は、国連が定めた国際家族農業年。農業は大規模化ばかりを希求してはならない。家族的経営の農業は、生物多様性の存続、さらには食糧安全保障のカギです。野田さんの「日本の家族農業が生き残れば、世界へのプレゼントになる!」というお言葉に、21世紀の私たちの進むべき道を見る思いがしました。
野田さん自作の田植えうたにはたくさんの虫や鳥、動物、植物が出てきて、さながら生き物図鑑のよう。「私が知ってる唯一の英語、Think globally, act locallyを 『視野は広く、行動は足元から』って訳して日々実践しています」と、本当に素敵な女性の大先輩でした♪
「なぜ生物多様性が大切なのか?」の理由づけを100回聞くよりも、この作品を一回見ればス~っと理解できることでしょう。まさに百聞は一見にしかず!生物多様性や食の未来についての気づきの機会として、学びの材料として、ESD(持続可能な開発のための教育)に格好の映像教材としてもお勧めです。

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