働く=幸せに生きるために
今週は、7、8年前から知己をいただいている大和亜基さん・大和茂さんご夫妻が主宰するHappy Workplace研究会という場で、主に私の産後の働き方から見えてきた柔軟なワークスタイルの可能性について、ご参加の皆さんとディスカッションさせていただきました。
ライスステージに応じて、個々人が人生の理想や価値観に沿って働けるようにするために、組織は、個人は、社会システムはどう変わっていけばよいのか?
即効性のある回答が得にくい問いですが、さすがに「働き方とは生き方そのもの」という意識をお持ちの皆さんでしたので、私がお題的にお話しした後は、含蓄に富むコメントがポンポンと出てきました。
個人の意識面からのアプローチとしては、人生という限られた時間の中で、今本当にやりたいことは何かという問いを立て、折に触れて考えながら自分の軸を確認することの意義についてのご発言が。さはさりながら、組織としては個人のやりがいと組織の成果を並び立たせるアプローチが必要で、とりわけどこの組織でも6割ほどとみられる「そこそこできる普通の社員」にどうやりがいを感じてもらい頑張ってもらうかが重要ではないかというご指摘。さらには、会社以外の多様なコミュニティに関わるといったことで、個人の幸福感を引き出すことができるではないか、といったご意見も。いずれも、それだけで解決策になるというよりも、それぞれが同時多発的に進んでいく必要があるのだと思います。
最後には、こういう風に働きたい、こういう支援が欲しい―ということを当事者の働き手である私たちが発信していく必要があるよね、という話にもなりました。そのプラットフォームへの可能性がほの見えた一夜だったと思います。
ちなみに、Happy Workplaceというお名前は、大和さんご夫妻が昨年まで在住されていたタイで、日本の厚生労働省に当たる組織が推進している職場での健康促進プログラムから取ったもの。「健康で幸せな人たちが増え、働き甲斐を感じる組織が増えれば社会が良くなる」――というアプローチを政府自らが取れる先見性が素晴らしいと感じています。タイ、すごいです、深いです!
最後になりますが、このような場をつくって下さった大和さんご夫妻に、心よりお礼申し上げます。