CSR(企業の社会的責任)からCSV(共通価値の創出)へ

去る11月中旬、「これからの起業と企業を考える What’s CSV ?カンファレンス」(ブリティッシュ・カウンシル主催、greenz.jp企画)が開かれ、本業を通じて社会課題の解決に積極的に取り組む企業の方々ともに、パネリストとしてお話しさせていただきました。
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登壇者の方々と(後頭部が私、笑)
CSV(共通価値の創造 Creating Shared Value) とは、これまで言われてきたCSR(企業の社会的責任)よりもさらに踏み込んだ概念として、ハーバード大学経営大学院のマイケル・ポーター教授が提唱しているもの。CSRの文脈では、植林とかボランティアといった活動が一過性の、限定的なものにとどまり、本業との相関、本業への広がりに欠け、結果として社会課題の解決につながっていない―。そんな苦い経験を踏まえ、企業にとっても社会にとっても価値ある事象を本業を通じて実現せよ―というのがCSVの真髄と私は理解しています。
景気変動の波を受けて、本業との相関に乏しいと判断されたCSR活動がリストラされる中、来年に向けてCSVはさらに注目されると思われます。その際考えたいのは、「どのような活動をやるか」ではなく、「自社の事業を通じて解決可能な社会の課題は何か」ということ。それを可能にするのは、一人ひとりが当事者となって参加できるプロセスが担保された組織やプロジェクト。人によって問題意識は多様ですので、社会課題を幅広く認知するには、多様な人材によるコミットメントも必要です。社会課題を見定め、事業化して社会に価値をもたらす―。この一連の流れのスピード感が、グローバル競争力の新たな評価軸になる日が、そう遠くない将来やって来ると思っています。
カンファレンス当日の模様や登壇者の方々の発言内容については、素晴らしいリポートがありますので、ぜひご覧下さい!
「課題の共有」から「共通価値の創造」がはじまる(greenz.jp)
時代はCSRからCSVへ!? (丸の内地球環境新聞)