ジャーナリスト/コミュニティ・プロデューサー
木村麻紀 公式ウェブサイト

逆カルチャーショックリスト!

 約2年ぶりの一時帰国を終えて、先日ミュンヘンに戻った(期間中に会っていただいた方々、どうもありがとうございました。会えなかった皆さん、次回はぜひ!)。2年ぶりともなると、世の中色々と変わっているもの。驚いたこと、感激したこと、やっぱりダメだなと思ったこと。いわゆる“逆カルチャーショック”を少し書いておこうかと思う。
テクノロジー花盛り
これには帰国後早々驚いた。高額紙幣も受け付けて、しっかりおつりを出してくれる自動券売機。JR東日本の便利なIC乗車券「Suica」には、専用の改札機まで登場していた(お陰で、もっぱら切符乗車だった私は時々困ったが…)。圧巻だったのは「自動開閉便座」。自動的に水が流れるのもスゴいが、今やもうそれだけではない!トイレに入ると自動的に便座が開き、出ようとすると背後で便座が閉まる-。うれしいかどうかは別にして、介護ロボット全盛も時間の問題かもしれないと強く感じた。
クールビズ効果
老いも若きもとまではいかないまでも、随分浸透していた感のあった夏の軽装、通称クールビズ。クールビズの模範と紹介された沖縄のかりゆしウエアは、すっかり国際通りに軒を連ねる土産屋の顔でした。国を挙げての二酸化炭素の排出量削減キャンペーンとも相まって、電車やデパート、大型オフィスビルの冷房設定温度が以前に比べると明らかに高めになっていたのは、良い傾向だろう。これでどの程度排出量が減るのか、大いに楽しみなところ。しかし、上で書いたような新登場のテクノロジーは、実はいずれも電気を食うものばかり。 汗をかきかき我慢しても結局CO2排出量は増えた、なんてことにならないとも限らない。
当然?過剰? 接客サービス一考
東京駅までの成田エキスプレスの車内で、突然電気が消えてしまった。でも、約5秒後には元通りに。ほんの一瞬の出来事は、ニューヨークの地下鉄ではしょっちゅうだった。乗客たちも全く気にしない。私も気にならなかったが、ここは日本なので、もしやアナウンスの1つもあるかと思ったらやはりあった!いわく「先ほど瞬間的な停電がございましたが、この列車はダイヤ通り運行しておりますのでご安心下さい」。当然のサービスか、過剰なサービスかは悩ましいところだが、私はやはりあえて過剰だと言っておきたい。安全運行しているのであれば、それ以上望むものは何もない。それぞれの分野での仕事の目的、旅客輸送であれば安全運行のために必要な接客サービスに徹すれば良い。そうやって過剰なサービスを減らせば、労働時間もワークストレスも少しは減らせるのではないだろうか。
これは過剰! 紙袋にレジ袋
予想はしていたけれども、買い物をしながら黙っているとホントに増えるのが紙袋やレジ袋。レジ袋有料化についてさかんに報道され始めていたにもかかわらず、売る側からも買う側からも「袋は必要ですか」「袋はいりません」の一言がなかなか出て来ないように見受けられた。レジ袋有料化をめぐっては、「ゴミ出しに必要だから有料にされると困る」という声をよく聞いたが、ならばゴミ袋は買えば良いだろう。私もドイツではそうしているが、ごみの量をなるべく減らそうという意欲にもつながるので、かえって良いことだと思っている。
食は日本にあり
帰国中にお会いいただいた方々と食した料理、まばゆいばかりにバラエティに富んだデパ地下の食材売り場-。ああ、やっぱり日本はすばらしい!和食はもちろんだが、他国の料理も本当になかなかのもの。ウオール街の金融マンたちの間では「美味いイタリアンを食べたければ、東京に行け」と言われていると聞いたことがあったが、その通りだった。世界各地に赴いて、器用さを武器に技術を身につける料理人たちは、私たちがもはや過去に置いて来てしまった「勤勉な日本人」を現代に体現しているのかもしれない。
さて、ここドイツは9月には1年前倒しで行われる総選挙、そして来年6月には世紀のスポーツイベント、サッカーW杯を控えている。気持ちも新たに、再開版ブログ「ミュンヘン生活をあれこれ」で日々の雑感をお伝えします!