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木村麻紀 公式ウェブサイト

メイクもオーガニック&ナチュラルに

トータルなLOHASライフのためには、食だけでなく、ナチュラル化粧品への目配りも欠かせません。


ナチュラル化粧品とは、石油から作られた化学物質を使わず(またはほとんど使わず)、代わりに植物素材を用いて作られたものです。商品化の前に行われることのある動物実験はやらないと掲げているのも特徴的です。欧米では、オーガニックスーパーはもちろんのこと、ブランドによっては普通のドラッグストアでもナチュラル化粧品が売っています。それだけ製品の種類が多いのですが、そうなると問題になってくるのは、本当に“ナチュラル”かどうかということ。この点、ドイツには興味深い取り組みがあります。

ドイツと近隣各国の健康食品や化粧品会社などでつくる業界団体BDIH(本部ドイツ・マンハイム)は、一定の基準を満たしたナチュラル化粧品に認証を与える制度を2000年にスタートさせています。BDIHの基準は▼合成香料や着色料など、石油を原料とした化学物質を使用してはならない▼植物由来の素材、しかも有機栽培か自生のものを使うのが望ましい▼動物実験を行ってはならず、動物から取った油脂も用いてはならない-などといったもの。BDIHの認証マークの付いた製品は36社約2000品種余に上り、世界のナチュラルボディケア市場の約半分も占めています。

ナチュラル化粧品の数々

ナチュラル化粧品の数々

BDIHは現在、英国やフランス、イタリアの業界団体とともに、EU域内共通のナチュラル化粧品認証を創設する準備を進めています。米国でも、これまでは主に食料品が対象だったUSDAの有機認証マークを、自然素材を使った化粧品にも貼ることが認められるようになりました。欧米では、有機食品と同じようにナチュラルボディケア用品にも、認証ラベルを参考にしながら買うという流れが生まれています。

化粧品などを通じて化学物質を皮膚から吸収してしまう経皮毒性のほうが、食物を通じて化学物質を口から取り込む経口毒性よりも、健康への影響がはるかに深刻だとされています。トータルなLOHASライフのためには、食だけでなく、ナチュラル化粧品への目配りも欠かせません。

(2006年10月掲載)

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テーマ: 食・ファッション・ショッピング