ジャーナリスト/コミュニティ・プロデューサー
木村麻紀 公式ウェブサイト

地産地消の経済循環をつくるために

2013年度から続けている再エネ地域人材育成ビジネススクール「まちエネ大学」が今年度も始まりました。今年のプログラムでは、再エネに限らず地域密着型の事業で成功しているプロジェクトを取り上げて、地域にある自然、風景、食、文化といった地域資源をどのように活かせば事業がうまくいくのか学んでもらうケーススタディを取り入れました。

 

そのケーススタディでの事例探しに読んだのが、地域に希望あり――まち・人・仕事を創る (岩波新書)

。移住者を受け入れるための地域づくり(群馬県南牧村、島根県?南町など)、漁業再生で地域づくり(福島県相馬市など)、商店街再生で地域を蘇らせる(香川県高松市など)、有機農業で地域づくり(福島県旧東和町「ゆうきの里」、埼玉県小川町)…。もちろん、今年度のまちエネ大学でも映像教材にご登場いただき、講師としてもご登壇いただく平野彰秀さんが住む岐阜県郡上市石徹白も、再エネによる持続可能な地域づくりの事例として紹介されています。

 

地域に希望あり――まち・人・仕事を創る (岩波新書)
大江 正章
岩波書店
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これらはいずれも、エネルギ—や食をはじめとする暮らしに必要なものをできるだけコミュニティの中で融通させる経済循環をつくるための試み。エネルギ—や食の自給率が低いという日本の問題を持ち出すまでもなく、グローバル化された社会の中では、コミュニティの内と外との間で資源や商品、サービスの行き来させるルートは、もはや好むと好まざるとに関わらず確立されています。一方で、コミュニティからお金や人材が流出しないよう、コミュニティの中での経済循環をつくるということは、これから私たちが意識して取り組んでいく(もっと言うと、取り戻していく)ことが求められているように思います。それは意思を持ってすればできることなのだということを、ここで紹介されている数々の実践は教えてくれるのです。

 

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