ジャーナリスト/コミュニティ・プロデューサー
木村麻紀 公式ウェブサイト

「母となって働き生きる」に伴走する

先週20日(金)、産後女性の心身ケアプログラムを提供するNPO法人マドレボニータ(東京都杉並区)とNECの共催で開かれた「NECワーキングマザーサミット(WMS)2010」にお邪魔させていただきました。
WMSとは、マドレとNECが2009年度から全国展開する「NECワーキングマザーサロン」の年次活動報告を兼ねて、子育てしながら働く女性たち同士で互いの現状をシェアしながら、働くことの意味を語り合おうというもの。全国各地で開かれるサロンでは、子育てしながら働く、働きたい女性たちが、対話やワークを通じて漠然とした不安や悩みを自分で解決できる力を得られるようサポートしています。
当日は、マドレ代表・吉岡マコさんの大学の同級生でもあるフジテレビーアナウンサー・佐々木恭子さんによるワーキングマザートークに続いて、サロンで行われている1対1のシェアリングワークを体験しました。
私はSEとして働く2児のワーキングマザーとご一緒させていただき、私は「仕事」をテーマに、彼女は「パートナーシップ」をテーマにワークをスタート。テーマについて「ありたい姿」を絵にして、絵に込めた思いを3分間に渡って相手にひたすらしゃべり、それを受けて相手は45秒間でその内容をまとめて伝えてあげる、という流れで行いました。
このワーク、今の自分の漠然とした不安や悩みを「見える化」するのにすごく適しています。長く考える時間的猶予なく自分の言葉で語るので、自分の中にある潜在的な欲求が浮き彫りになりやすい。相手方からのまとめを聞くと、自分の考えがどう伝わっているのか(はたまた、伝わっていないのか)が分かり、自分に戻してさらに考えを深める契機を与えてくれます。
ワーキングマザーがテーマの場と言うと、とかく「職場が理解してくれない」とか「パートナーが協力的でない」とか「私はこんなに忙しい」などといった、ガス抜きと称した不幸自慢ならぬ愚痴大会になりがち。でもWMサロンはそうではなく、女性たち自身が自分の中にある答えを自分の力で引き出す場を提供し、自己解決を促す点が斬新だと思いました。
ゲストの佐々木恭子さんによる笑いあり涙ありのお話も、等身大でとても共感できました。中でも印象的だったのは「出産することも、子育てしながら仕事をすることも、全部自分で決めて来たこと。今この場を与えてもらっていることに感謝しながら生きるだけ」という一言。「自分で決める」ということが、いかにその後の人生を歩んでいく上で大切なのかということを、改めて教えてくれます。
いくら産休・育休についての制度が整っても、日々変化する小さな子どもや仕事の山を前に不安や悩みが尽きないのが、ワーキングマザーの性なのかもしれません。女性が母として生き生きと働き暮らせる世の中にするために必要なのは、制度だけでは決してない。女性たちが自分で決め、周りと協調しながら進んでゆける力を授けてくれるWMサロンは、女性のライフスタイルにまつわる価値観の変化が加速するこの時代に、いよいよ求められる場だと思いました。
これまでに約1400人の女性たちを勇気づけてきたWMサロン。今年も、23名の女性ファシリテーターの皆さんによって全国約40カ所で開かれる予定です。今度は、どこかのサロンにひょこりお邪魔させていただきます!
WMS当日の模様は、録画でどうぞ↓
http://www.ustream.tv/channel/madretv
各地で開催されるWMサロンについての情報はこちら↓
http://blog.canpan.info/wms/category_12/
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