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トランス脂肪酸表示の義務づけを

 J-Wave毎週月曜―金曜朝5時からの「Wake up Tokyo」の1コーナー「Beat Checker」(6時10分ごろ~)に、月に1度出ています。ここ2、3回お話したことのご報告がすっかり滞っていたので(スミマセン)、何回かに分けてお送りします。まずは、オルタナ2号のサブ特集でお届けしたトランス脂肪酸について。
 トランス脂肪酸は、植物油に水素を添加すると作られる人工油で、マーガリンやショートニングなどに多く含まれています。高温に強くて酸化しにくく、つくりたての食感を長く保てるといったメリットから、菓子パンやスナックなどを含む加工食品やファーストフードに広く使われているんで すが、過剰に摂ると心臓疾患を引き起こすとされています。
 飲食店でのトランス脂肪酸使用の禁止を打ち出した米ニューヨーク市では、今月始めから条例が施行されました。今月2日付のAFPの配信によると、市内2万店の飲食店のほとんどでトランス脂肪酸を含まない油への切り換えが行われ、ファーストフード店でも既に83%の店舗で切り換えが済んだそうです。条例は、来年7月にはベーカリーにも適用されます。
 トランス脂肪酸と言うと「ジャンクフードさえ食べなきゃ大丈夫」と考えがちですが、そうとも言えません。皆さん冷蔵庫に1つはお持ちであろうマーガリン。最近では各社がトランス脂肪酸を低減させる努力をするようになってきましたが、どのマーガリンがトランス脂肪酸の少ないマーガリンかは店頭では見分けがつきません。日本では、食品中のトランス脂肪酸含有量の表示が義務づけられていないからです。カナダや韓国などでは、これが義務づけられています。我が家の冷蔵庫では、マーガリンがバターに置き換わりました。
 意外なところでは、コーヒーのミルクポーションというのもあります。ミルクポーションには植物油脂でつくられたものが多く、乳脂肪のものよりトランス脂肪酸がかなり多く含まれています。でも、これまた見た目だけでは分からない。出先や喫茶店でコーヒーにミルクポーションが添えられてきたら、私は必ずブラックで飲むようにしています。
 食品添加物同様、トランス脂肪酸も表示がないときちんとした商品を選べません。ミートホープ事件でまたまた火がついた食の安全をめぐる問題ですが、トランス脂肪酸についても食品衛生行政の怠慢以外の何者でもないでしょう。
オルタナ2号「脱・トランス脂肪酸宣言 ー外食産業の先駆者たちー」
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1 Comment

  1. おかん on 2007-07-21 at 22:17

    トランス脂肪酸云々がいわれる前から
    マーガリンて、なんか代替物というかまがい物っぽい雰囲気と味が
    好きじゃなかったので私は子どもの頃から一貫してバター派です。
    柔らかくてパンに塗りやすいのがいい、という向きには
    買ったときに包丁で切れ目を入れて1回分ずつ小皿に出して
    使うようにするか、レモンの絞り汁を混ぜて「レモンバター」を作るのも
    オススメです。
    ポーションミルクも人工物というか添加物の固まりという感じで
    嫌い。私は学生の頃から使ってません。だいたいミルクが
    あの容器で常温保存できるっていう時点で怪しすぎるじゃ
    ないですか。(「常温保存できる牛乳パック」に比べて密閉度とか
    遮光度が明らかに劣っているのに。しかも常温ミルク自体も不味い)。
    どうしても外でミルクティーを飲みたい時は、牛乳を用意してある店
    に行って「ストレートティー」と「牛乳」を別に買って
    自分でブレンドしたリしてます。高くつくけどねー(苦笑)。
    ただ、ショートニングは練りパイ(折りパイはバターで作ります)の
    生地作りでごくたま~に使ったりしてたなぁ。市販のクッキーとか
    パンにもよく使われてるしね。サクサクした食感を出すのに
    使うんですよね。これは何で代用すればいいんだろうか。
    サラダ油と溶かしバターなどでしょうか。
    家での手作りならともかく、大量生産品だとコストがぐっと高くなる
    ので企業はやりたがらないんしょうね。