ジャーナリスト/コミュニティ・プロデューサー
木村麻紀 公式ウェブサイト

Heroic Journey 人生の壮大な旅路

 今年4月に参加 東欧諸国をめぐる文化キャラバンで知り合った女性からいただいた本をようやく読み終えた。
 グローバル企業の幹部クラスを対象としたコンサルティングを数多く手掛けるオーストラリア人Margot Cairnesさんは、自著“Approaching the corporate heart” の中で、経済的にも社会的にも環境面からも持続可能な社会を実現するためには、一人でも多くの人がHeroにならなければならないと説く。

Approaching the Corporate Heart Approaching the Corporate Heart
Margot Cairnes (2003/10/20)
Simon & Schuster International

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 Hero=英雄と言うと、今真っ最中のオリンピックの金メダリストたちや歴史上の偉人などを想像してしまうが、彼女の言うHeroとは…
・人生の目標達成に向けて自分を律し、絶えず学び、付加価値を身につける努力を怠らない
・特にビジネスの世界では、ビジネスの長期発展と高いモラルをもって個人の能力を最大限に生かす企業文化の構築に貢献し、彼(彼女)は長時間労働ではなく効率的なやり方でこれを行う
・周囲の人や地球環境に対して不必要な危害をもたらすことを良しとしない
・多様な事柄同士を関連づけることを通じて、根本的な解決策を見出そうとする
という特徴を持った人だ。そして、人は以下の3つのステージ=Heroic Journeyを経てHeroになるのだという。
ステージ1:別離と出発
何らかのきっかけ(メンター的存在の人との出会いの場合が多い)で、これまでの自分に別れを告げさせる内的動機が生まれる。
ステージ2:試行、勝利の始まり
決まったルートややり方が存在しない不安定さを伴う。Heroにとっては、ここは人生の変化に適応できる内面的強さや耐久性のある柔軟性を身に付ける時期。
ステージ3:再び現実社会へ
これまでの過程で学んだことを、自らが生きる現実社会において一つにまとめあげる。
そして、ステージ2からステージ3へうまく渡ることができる人こそがHeroであり、彼(彼女)たちこそが現代社会を良くする原動力になると訴えている。
Cairnesさんは、Heroに必要なのはたった一つ、願望(desire)だと言う。
“The only thing that makes a hero is desire, the desire to live life to the full and to do so in a way that enriches you, the people around you and your environment. Heroes are just normal people who have made an abnormal choice.”
さて、皆さんのHeroic Journeyは今どのあたりでしょうか? 私はステージ2の真っ只中ってところです。そして今度はニューヨークで1年弱、ステージ2の続きをやることになりました。次回からはニューヨーク発でお送りします。